現在、国内唯一の旅専門有料チャンネルCS旅チャンネルにて「まるごと!北海道」#33 江別編が絶賛放送されています。11月17日より、江別編は約1カ月間集中放送しており、最長5年間再放送が繰り返されます。
江別旅のテーマは、食と農、そしてレンガ。旅人の札幌在住のイラストレーター手塚越子さんは、「江別と言えばレンガと思って」と江別編の服装を赤のチェックにしたんだと教えてくれましたよ(*´∇`*)
江別に住んでいると、見慣れているレンガ造りの建物やレンガの道ですが、「趣きがあって、本当に美しいですよね」と越子さんはずっと感心してました。
もくじ
2004年に北海道遺産に選ばれた「江別のれんが」。 次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の宝物として選ばれたものが「北海道遺産」です。
江別のレンガの話しを聞きに、米澤煉瓦株式会社におじゃましました。
レンガから伝わるぬくもり。
それは土と炎がつくりだした素材だから。
レンガから伝わる柔らかさ。
それは素朴な風合いがあるから。
ある時は緑の中に融け混み
ある時は、街並みのアクセントとなって主張する。
そんなレンガだから、
いつの時代にもやさしく生き続けるのです。
米澤煉瓦といえば、約80年前の創業当時から今なお現役で使われているというレンガの「煙突」が印象的です。この煙突には、4万個のレンガが使われているそうですよ。
社長の米澤照二さんに江別のレンガについて詳しくお話し聞かせてもらいました。
北海道でのレンガづくりは、1856年から、明治10年代頃までは、函館を中心に作られていました。
江別では、1891年に江別太(現東光町覚良寺境内)で生産がはじまりました。
①原料の良質な粘土と混ぜる火山性の砂が同時に地元で採取できた。
②生産し始めた頃、燃料のマキ、石炭が比較的容易に入手できた。
③天日干しのためとレンガを置くための平らで広い土地があった。
④札幌、小樽、旭川などの大量消費地が近くにあり、輸送コストが低くて抑えられた。
(〜江別まち検定テキスト参考〜)などの理由により、江別のレンガは有名になったと言われています。
開拓時代の近代化する北海道をレンガづくりで支えていたのは、江別だったんですね!
江別産のレンガで建設された代表的な建物には、「北海道庁舎(赤レンガ庁舎)」がありますよね。
しかし、鉄筋コンクリートなどの普及により、道内各地のレンガ工場は閉鎖しました。現在、北海道では3箇所の工場が残り、その3カ所は全て野幌にあります。そして「野幌れんが」は、全国的にも高い生産量を誇り、鉄分を含んだ野幌の粘土を使うことで、美しい赤色に焼きあがるのが特徴です。
およそ50時間かけて、 一度に3万個を焼き上げるの事のできる特別な釜も見学させてもらいました。
真っ赤な炎!!1150度もの温度でレンガを焼いているそうです。熱い!!
越子さんが、米澤さんに「煉瓦のこれからをどう思いますか?」と質問したところ、
「100年経ってもレンガの建物がいい顔して残っているので、私達は変わらずにレンガを作り続けています。これから、北海道にしかできないような煉瓦を考えていくことになるのかな」とお話ししてくれました。
レンガはリサイクル可能な自然素材なので、環境保護の観点からも高い注目が集まっています。
「土からできているので、こうして外に置いておくと自然に木が生えてくることがあるんですよ」というお話から、大地の力、生命力を感じました。
江別の街並みにほっとする安心感や温かみを感じるのは、土や炎の力で生まれるレンガが醸し出している魅力を感じられるからなのだと、改めて思いました。
国内唯一の旅専門有料チャンネルCS旅チャンネルにて全国放送中の30分番組「まるごと!北海道」は、毎回ひとつのマチ、エリアを訪れ、心に沁みる風景、他ではできない体験、歴史・文化、ご当地グルメ、地元の人との出会いと触れ合いなど、これまでの旅番組にはない北海道各地の魅力を「まるごと」紹介する番組です。
旅人は、HBCラジオ「ナルミッツ!!!」やネット番組で人気のイラストレーターの手塚越子さん。旅の終わりには、出会った人たちの笑顔、琴線に触れた風景や美味などを1枚のイラストにしたためます。
〒069-0867
北海道江別市元野幌227番地
TEL.011-382-2801
FAX.011-382-2802