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【右代啓祐選手講演会レポ】2020東京で輝け!「十種競技 キング・オブ・アスリート」

 

江別出身のトップアスリート、十種競技の日本記録保持者・右代啓祐(うしろ けいすけ)選手の母校にて、講演会「2020東京で輝け!」が行われました。中学生たちにわかりやすく、夢に向かって挑戦することの大切さ、右代選手が目標を達成するために取り組んでいることなどお話しされていました。とても良い内容のお話しだったので、江別市内の全中学生はもちろん、たくさんの方に右代選手のお話しを伝えたいと思い、講演会レポート書きました。

 

キング・オブ・アスリート右代啓祐選手のプロフィール

名前:右代啓祐(うしろ けいすけ)
生年月日:1986年7月24日
年齢:33歳(2019年9月現在)
出身地:北海道江別市
身長:196cm
体重:95kg
国士館大学 体育学部体育学科講師

過去10年間の日本選手権では8回の優勝を果たしており、2014年の日本選手権では日本記録である8308点を樹立されています。素晴らしい成績を誇る右代啓祐選手につけられた称号は「キング・オブ・アスリート」

アジア大会(18ジャカルタ、14仁川、10広州)への出場、世界選手権(19ドーハ、17ロンドン、15北京、13モスクワ、11テグ)に5回の最多出場。オリンピック(16リオ、12ロンドン)にも出場されています。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本代表で旗手を務められていましたね!

2019年世界陸上では、日本陸連の選考要綱に不備があったことが原因で、直前に日本代表のエントリーが取り消されるという事態が起こりました。世界陸連から追加での出場が認められ、右代選手は気持ちを整え前向きな心を保ち、開催地のドーハにて奮闘され、7545点をマークし16位で大会を終えたことは記憶に新しいですね。

現在は、2020東京五輪でのメダル獲得を目指し、日々練習に励んでいらっしゃいます。

十種競技(デカスロン)とは

十種競技はデカスロンとも言われ、2日間にわたり陸上競技の10種目を行い、その記録を得点化して順位を競います。

1日目には、100m走・走り幅跳び・砲丸投げ・走り高跳び・400m走。2日目には、110mハードル走・円盤投げ・棒高跳び・やり投げ・1500m走の計10種目を行い、それぞれの競技の得点を独自の計算方法をもって算出し合計得点を競います。得点計算式は大変複雑で、選手は携帯アプリを用いて、得点計算をし戦略を立てるそうです。

陸上競技に必要な走・跳・投のすべての能力に加え、タフなメンタルも要求される過酷な競技であり、2日間寝る間も惜しんで戦うため、最終競技の1500m走を走り終えた後には、選手はグラウンドに倒れこんでしまう程です。フルマラソン8回分、総消費カロリーは21,000calとも言われています。


欧米では十種競技の人気がとても高くファンが根付いていて、大会には2万人を超える人が観戦に来ます。手拍子で応援したり、ビールを飲みながらお祭り騒ぎで観戦し、観客と選手が一体となって試合をつくっている雰囲気になるそうです。右代選手は「日本でも、もっと応援してもらえるような環境をつくりたい」と考えています。

十種競技の魅力は、「選手はライバル同士ではあるけれども、応援し合ったり、お互いを讃え合い、リスペクトしているところ」だと教えてくれました。

普通はメダリストだけに許される試合後のウイニングランですが、十種競技では最終種目の1500m走を走りきった選手たち全員でスタジアムをまわることが許されているのだそうです。

右代選手の中学生時代と高校生時代

過酷な十種競技を行うために相当な筋肉が必要です。

「身長196㎝・体重95kg・体脂肪率3% のこの身体がないと十種競技は戦えない、すごいでしょ」と右代選手。体格が大きい方が有利とも言われているそうですが、中学1年生の時の右代少年の身長は167㎝。

小学校生の頃はドッジボール少年団に所属していて、中学校入学と同時に陸上部に入部し、陸上を始めました。中学2年の頃、身長が183㎝まで伸び、1年間で15cmもの急激な成長にしゃがむことができないくらいの成長痛に悩まされました。身体つきも今とは違い、ガリガリでとても細かったそうです。全力で練習することができずに中学時代は、全国大会に出られず、「全国大会に出場したい」という強い気持ちを持つようになりました。

札幌第一高校に進学し、右代少年は「みんな以上に練習しないと強くなれない」と考え、毎朝1時間の自主練習を行うことを決め、ウエイトトレーニングを続けました。

1年生でインターハイに出場でき、走り高跳びで9位になります。高校2年生の時に監督から「八種競技で優勝を目指そう」と言われ戸惑いましたが、中学時代に全国に出られなかったのに、自分のことを見つけ推薦してくれた監督の「見抜く力」を信じて挑戦を決めました。結果はなんと、初めて八種競技で出た札幌の大会で北海道高校新記録を出しました!

身体をつくるために大切なトレーニングのこと

トレーニング・食事・休養のサイクルが正三角形になればなるほど身体づくりの成果が上がる。成長盛りの中学生だからこそ知識を持つことが大切であり、クラブ活動にも役立ててほしいと、ご自身の中学〜高校時代も振り返り、50分間の話をしてくれた右代選手。

・継続することによって、自分に足りないもの、必要なものがわかった。
・続けることの大切さ。
・自分が自分の経営者になったように考えるということ。
・自分の説明書をつくるように自分を知る作業をするということ。

右代選手は、毎日気温や湿度をチェックし、体重も毎日同じ時間に計り、自分の調子を整えることをしているそうです。

「自分を知る作業は、目標に向かって、しっかりとした自分をつくることになる。目標を達成するためには何が必要かを、自分自身で考え、行動し、続けることを大切にして欲しい」と生徒たちに伝え、生徒たちは真剣に右代選手の言葉に耳を傾けていました。

「私自身、これまでにたくさんの悔しい経験してきました。壁に直面した時、壁は超えるのではなく突き破るもの。壁の先の世界のわからないところに突き進むこと。」

「一つ、自分のやりたい事や好きなことを高めて、日本国内だけでなく世界に通用するような子どもたちが出てきてくれたら嬉しく思います、みなさんを応援したいですし、僕も世界でメダルを取るために努力しますので、一緒にがんばりましょう」と語る右代選手の言葉は生徒たちの心に響いたようですし、私も胸に熱く込み上げるものがありました。

「東京オリンピックでメダル獲得を!」

生徒会長から「右代選手は、在学生全員の誇りです。前向きな気持ちを育むことができ、勇気をもらえる大切なお話しでした。ありがとうございました。」と挨拶があり、学校全体で右代選手の活躍を応援しますとの言葉がありましたが、右代選手は江別の誇りです。江別全体でこれからもずっと右代選手を応援していきたいですね!!

右代啓祐選手 インスタ・ツイッター

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HOLKKAIDO MAGAZINE JP01 江別市を愛するオリンピアンとして特集を組んでいただきました。フリーペーパーとして全道の道の駅、道内高速道路の主なSA・PA、函館・苫小牧・小樽のフェリーターミナル、レンタカー営業所(トヨタ・ニッポン・オリックス・タイムズ等)、どさんこプラザ、市町村観光案内所ほか多くの場所で配布されております。 都内でも配布されている場所があるとか。 見つけた方は是非ご覧ください。 #hokkaidomagazine #フリーペーパー #江別市 #江別 #右代啓祐 #decathlon #十種競技 #陸上

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