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大麻銀座商店街ブックストリートvol.3は晴天に

晴天に恵まれた2016年2月27日(土)〜28日(日)に、第三回大麻銀座商店街のブックストリートは開催されました。吹雪にならなくて良かった〜。
今回もお手伝いに行って、3冊GETできると良いなぁ〜なんて目論んでいたら、ウチの子の風邪が悪化して、それどころではなくなり、参加するので精一杯でござりましたことよ。
土曜は、夕方からのビブリオバトルにエントリーしておりましたので、ギリギリの17:50に麺こいや2Fの江別港に馳せ参じ、オーディエンス達とバトラーが集まるのを待ちました。18時を過ぎると、続々と集まって来ましたよ。
先にバトラーが集まり、3対3にグーチーのチーム分けから。「やるなよ、やるなよ」という前フリの下にw、ウチの子に任せたら、案の定、パーを出しw、仕切り直し。私はグーチームに。司会の江別港主催者H本氏と、BOOKBIRD店主A井氏もグーチーで分かれ、A井氏はグーチーム、H本氏はチーチームに。プレゼン順ジャンケンで、チーチームの先行になりました。どうやらチーム対抗で、チームごとに各5分ずつプレゼンするようです。

チーチームの1番目は、H本氏から。『監獄ベースボール〜知られざる北の野球史』著者は、刊行当時江別市在住だった成田智志、目を引く赤い表紙で2009年刊です。月形集治監でキリスト教や野球を取り入れて大井上典獄(監獄所長)の監獄改革が始まる。という史実を元にしたフィクションという体裁の小説だそうですが、歴史9割野球要素1割wだそうです。

2番目は、H瀬さん。前回、『存在の耐えられない軽さ』をご紹介くださった方?今回は、『世界はうつくしいと』故:長田弘の詩集、2009年刊です。この本をとてもお気に入りで、愛読書以外に、ご友人への贈呈用に2〜3冊、常に買い置きしているそうです。音楽や絵画に通じる空白の美を感じる詩集だそうです。この中の1編「つくえの前の時間」を朗読してくださいました。何と言うか、空間的な広がりを感じる作品でした。このタイトルに続く言葉としては、「思う・考える」という主観的なものではなく、もっと確定的な言葉が相応しいと仰っていました。なるほど。

3番目は、T次さん。『今日を歩く』作者は、『ぼのぼの』でお馴染みのいがらしみきお、この方が地元仙台で日課にしている散歩風景を描いたエッセイコミックです。いがらしみきお氏は、毎朝、3km弱をウォーキングされているようです。健康的ですね。で、そのウォーキングで擦れ違う人々を、デフォルメし、勝手なニックネームを付けつつ、描いているのです。前半はそのデフォルメのおかしさに、後半は、東日本大震災後や実母の死後に感じた風景の見え方の違いに引き込まれるそうです。

4番目は、A原さん。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』作者は七月 隆文、宝島社文庫の小説です。野郎友達との待ち合わせの時間調整にKIOSKで購入したという、まさに偶然の出会いが思いがけない楽しみを与えてくれたパターンですねw。とある男子大学生が、一目惚れをした女の子にアタックしてデートを重ねるも、涙もろい(泣き虫な)彼女の特殊な能力により、切ないエンディングを迎えるというストーリーのようです。実際に大学生であるA原さん的に、この二人の関係性の進展やデートシーンなどは、萌え萌えなのかもしれませんねw。良いな〜、楽しそうだな、大学生活(遠い目)www。因みに、福祉蒼汰主演で映画化されますので、読むのがカッタルイとお思いの方でも、気軽にストーリーを追って、結末が知れることでしょうw。
チーチームからの決勝進出は、『今日を歩く』でした。

5分休憩

グーチームの1番目は、私でございました。『暴力の解剖学〜神経犯罪学への招待』著者は、エイドリアン・レイン、ちょうど1年前に刊行された本です。つい1〜2ヶ月前に積読状態から既読になったのでした。記憶がフレッシュなうちにwww、且つ、タイムリーな話題提供として、紹介しました。脳が遺伝から形質がほぼ決まり、栄養状態等によりどのように発育するかしないかの生物学的要因と、親からの虐待などの生育環境や貧困等の社会的要因、それらの相互作用から、どのように暴力や反社会的行動に走るかを解説する脳科学の本です。その上で、どのように介入することで、暴力や反社会的行動を起こさないようにするかを予防的措置として提言しています。このところ、全国的な盛り上がりを見せている「こども食堂」という活動も、公衆衛生的な観点から、良好な栄養と社会関係をもたらすことで、長期的に暴力や反社会的行為を減らしていくのではないかという展望を持って参加していきたい。「こども食堂」を続けていくことで、10年先20年先に何となく効果を発揮するのかもしれません。

2番目はH瀬さん。『未必のマクベス』なんと!作者ご本人様の登場です!!www半年前くらいに転居してきたそうです。ようこそ江別市へw道立図書館や地元の情報図書館にリクエストしたものの、一向に購入されないので(貧相な蔵書でホント残念な図書館事情)、ご自身で宣伝がてら紹介することにしたそうです。話は、シェークスピアの三大悲劇の一つマクベスをオマージュした小説です。舞台は、香港・マカオ、日本のサラリーマンが香港に左遷され(海外勤務なのに栄転じゃなく、左遷?!www)、行方不明だった同級生の女性を現地で見かけて追いかけたり、その他にも現地の女性とのあれやこれやでモテるらしいですw。

3番目はA井さん。『宇宙は何でできているのか〜素粒子物理学で解く宇宙の謎』著者は、村山斉、2010年刊幻冬舎新書です。超文系のA井さんが、人目を気にしつつヒケラカシテw読むために買った出張のお供本です。ダン・ブラウンの小説で中性子をスーツケースに入れて持ち歩いて逃げ回るなんてバカじゃない?(意訳)的なフランクな解説を交えつつ、分子・原子より更に小さい電子・陽子・中性子、クォークの世界を噛み砕いて書かれているそうです(新書だし)。このエピソードだけでも読みたいwww

4番目は、K下さん。『リバース』湊かなえの小説です。コーヒー豆の表紙が印象的。これも何らかの伏線のようです。湊かなえスタイルミステリと言っても良いようなw、過去の事件に囚われて、その事件について告発され、それを解きほぐしていく物語のようです。ミステリなので、ネタバレ禁止w、どこまで内容的なことを言って良いか、迷いますよね〜w。主人公のしがないサラリーマン深瀬、行きつけの喫茶店(ここでコーヒー豆か!)で出会った美穂子と付き合い始めるも、美穂子の元に「深瀬は人殺しだ」という告発文が届くところから始まります。
グーチームの投票の結果、『暴力の解剖学〜神経犯罪学への招待』『宇宙は何でできているのか〜素粒子物理学で解く宇宙の謎』が同数になり決選投票。再投票の結果、『宇宙は何でできているのか〜素粒子物理学で解く宇宙の謎』に決定。

休憩

1分ずつの追加のプレゼン対決。何と、師弟対決になったのでした。
最近、重力波が観測されたことや中学生レベルの理科知識でも十分読書に耐え得るwという『宇宙は何でできているのか〜素粒子物理学で解く宇宙の謎』
東日本大震災からもうすぐ5年、未だ強烈に記憶に残りつつ、徐々に忘れられつつもある東北の町並み『今日を歩く』
どちらがより読みたいか?!

勝敗は……

『宇宙は何でできているのか〜素粒子物理学で解く宇宙の謎』でした〜

いやぁ〜、楽しかった。バトル後の歓談も盛り上がりました。各バトラーの本を手に取りつつ、中身をパラパラと見てみると、また読みたい感じが変わるものです。
『暴力の解剖学〜神経犯罪学への招待』は、H本婦人に長期貸出することになりました。ご堪能ください。w

日曜日は、LIVEがありました。

うるうる亭さんの、朗読『雪女』、ひとり語り『ヒラメになっちゃえ』、一人芝居『舌切り雀』。


平岡徹也さんの弾き語り、最初の曲なのに『エピローグ』w、『AM11:00』(HY)、『I Love You』(尾崎豊)、『スネ毛の歌』w  ウチの子は、リズムが合ってるんだか合ってないんだかw微妙な感じの手拍子ノリノリで楽しんでいました。


ブックストリート終了間近、古本2冊と新刊絵本1冊を滑り込み購入。
『て ではなそう』という子供向けの簡単な手話の本は、「○○が好き」「△△になりたい」という表現をイラストで解説。帰ってから、ウチの子と早速やってみた。「ままが好き」「先生が好き」「友達が好き」
『硝子の破片』は旭川郊外の上川郡鷹栖町在住の歌人らしいです。しかも、ご本人からの謹呈本だったようで、サインの短冊が入っていました。
『でんせつのいきものをさがせ』は、UMAを探す絵本。100体隠れているそうです。これから楽しみます。

この記事を書いた人

ManaminMAMAN
2014/12、埼玉からUターンして来たばかりです。
かの震災以降、暮らし難くなって来た関東から、4月から小学生のちびっ子を連れて、北の大地へ戻って来ました。母子家庭の二人きり暮らしを楽しく送れるよう、新参者で土地勘がないからこそ、大麻を、江別を、北海道を満喫する様子を書いていきたいです。
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