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こども食堂 ここなつ は地域の多世代が交流する場になりつつある

「 ここなつ 」というこども食堂

北海道江別市大麻(おおあさ)銀座商店街、麺こいやを擁するコミュニティHub江別港にて、毎週金曜日17時半〜20時頃に開かれています「 ここなつ 」というこども食堂。札幌学院大学の学生たちによって始められました。

「ここなつ」を始めた学生の卒論テーマ(?)でもあるようで、参加者の一人としてインタビューを申し込まれました。その前に考え・思いをまとめておこうと思う。下準備だけど、卒論に引用するのもどうぞお好きにという感じです。(笑)

 

「ここなつ」の前身としての「寺子屋」活動の存在

 

「ここなつ」が始められる前、江別市内にある4つの私立大学の学生たちが出入りする中で、子どもたちの学習支援として、毎週木曜の夕方に「寺子屋」は、実践されていました。「寺子屋」には、ウチの子は参加はしていなかったのですが(小学4年生以上対象なためと学童保育に入れていて時間帯が合わないため)、学生と地域の新たな交流事業が始まると聞いて、ウチの子も参加させることにしたのでした。スタートアップには、呼び水となる参加者が必要だし、こども食堂ムーブメントが盛り上がっていた時期で、市内の学生たちがそれを立ち上げることを応援したい気持ちもあって、江別港の主からお誘いを受けた時は即決でした。

 

全国的な こども食堂ムーブメント

 

こども食堂ムーブメントには、名称も含めて、現在は混乱した状況があるようです。運営する側も参加する側も、地域の人達にも、認識に齟齬がある。その辺りの、問題点の整理を、長年、貧困対策について活動している湯浅誠氏がまとめてくれています。混乱があることは認識していたが、簡潔に整理してくれて、有難いね〜。ムーブメントになったのは、やはりネーミングの強さだと思うのね。大人なら自力でどうにかしていくことも考えられるけど、子どもには難しいことがある。自力で解決する術がないこともあり、それが生きることの基本である衣食住の一つ、「食」。手助けしようと思えばできるのが「食」ということ。

対象は誰なのか、目的は何なのか

 

それを貧困対策として対象者を絞るのか、地域交流を目的とした多世代交流にするのかは、運営団体の方針によると思うけどね。運営団体の中でも、認識の齟齬や目的意識の違いがあって、混乱しているところが多いのかもしれません。食事を提供するということで、食品衛生関係の許認可も必要ですしね。「ここなつ」は、麺こいやで開催されているので、その辺りはクリアされています。ご安心あれ。

そんな中で、大麻銀座商店街の「ここなつ」は地域の多世代交流型になっていっているます(現在進行形)という話です。始めた当初は、やはり地域の小学生をターゲットに保護者が同伴するという形でした。ウチと学童保育でも一緒の兄弟と、商店街に新たに入った店舗の方の兄妹子どもが、定番の参加者。付近の大麻東小学校にチラシ(しかも、ウチの子が写っている!)を配布してもらいましたが、なかなか浸透しないというか、子どもの参加者が増えることはなさそう。見えないだけかもしれないけど、大麻(おおあさ)の閑静な住宅街に住まわれるご家庭は、「食」に関しては、孤食などの問題はないのでは?と思われます。ウチも、母子家庭ではあるけど、実家も近くにあり、「食」については特に困ってはいないんだけどね。あんまり孤食問題を全面に出さずに、多世代交流や地域交流を全面に出して、PTA活動と絡めていくと親子世代の参加を促せるかもしれないね。小学校に対するアプローチはそんな感じで、食育と地域交流で。もう一方の高齢者世代に対しても、無理に子どもたちと関わる必要もなくて、趣味の話でもしに来てくれたら、一緒にお喋りしましょうっていう感じでお誘いすれば良いと思う。

 

商店街の中で育つ子供

 

ウチに関して言えば、異年齢集団(小1〜中学生)の中での関わりや、大学生、ママたち、おばあちゃんなど大人との関わり、が自然に地域の人に見知ってもらうことが、防犯上のリスクヘッジになるから。商店街の中の有名人(w)になれば、却って、安全だと思われるからなのです。挨拶したり、何かあれば声を掛け合う間柄になってくれれば良いなと思っています。商店街の中通りで遊んでいると、焼肉屋の主人や居酒屋の大将や、バイク屋のご夫婦や、八百屋のオジサンたちが、遠巻きに眺めていたりする。殊更、子どもたちと関わらないけど、それで良いと思っている。いつも遊んでいる子どもたちだと認識してくれれば良い。

 

そして、多世代が交流し始めた

 

子どもの新規参加はほぼないけれども、その代わりに、地域の大人たちの参加が増えています。商店街の付近にある団地に住まわれている高齢の女性やそのお友達、市内の別の地域から参加されている方、商店街のテナントに入ってる方、別の小学校区から様子を見に来た親子など。これまで、深川の有機農業の増田農場からの提供がメインでしたが、商店街の他のお店の方が家庭菜園で作ってると思しき野菜も差し入れされるようになってきました。食べに来るだけじゃなく、食材を提供して参加するという地域の方も現れ始めたのが嬉しい。北海道では、やはり貸農場も多いので、家庭菜園で野菜を作っている方が多いのです。収穫時期には、一家庭では食べ切れないほど収穫できることもあるので、余分に出来た分を提供していただけるのはとても有難い。もしかしたら、ご家庭よりも優先的に提供していただいているのかもしれないですけどね。

 

拡張したいわけじゃないけど

 

そんなこんなで、関わる人が増え、取材されることもあったり、会場になっている麺こいやの店内では手狭になってきました。商店街の空き店舗を使えると良いのにな〜。週一短時間だけでも使わせてくれないかな〜?なんて思いますが・・・空き店舗を借りられるくらいの資金が欲しい〜wいや、このために借りたいわけじゃないけどwww

それから、スーパーTRIALから向こう側の半分にも関心を持たれると良いな。パン屋さんで買って、みんなで食べれば良いのかな?住区会館で分断されちゃってるんだよな〜。

ご興味を持たれた方は、運営している学生か、会場になっている麺こいやの主にご一報ください。

 

こども食堂「ここなつ」へのアクセス

 

麺こいや (営業時間:10:00-17:00)

江別港

場所:北海道江別市大麻東町13-48

TEL:011-398-9684

この記事を書いた人

ManaminMAMAN
2014/12、埼玉からUターンして来たばかりです。
かの震災以降、暮らし難くなって来た関東から、4月から小学生のちびっ子を連れて、北の大地へ戻って来ました。母子家庭の二人きり暮らしを楽しく送れるよう、新参者で土地勘がないからこそ、大麻を、江別を、北海道を満喫する様子を書いていきたいです。
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