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【濃厚レポート】飛べ、カルミア号。酪農学園大学の熱気球愛好会。

酪農学園大学には、今年で結成から37年の歴史がある熱気球愛好会があります。

熱気球というと、空にふわりと浮かぶどこか牧歌的な印象をもっていたのですが、実際に間近で見てみると、巨大な機体と気球に熱を送るバーナーの猛々しい噴射音に圧倒され、気球の設計や操作の繊細さと共にダイナミックさを併せ持ったスカイスポーツであることを感じさせられました。

今回、昨年オープンしたばかりの都市と農村の交流センター「えみくる」の体育館で、熱気球の修理を行うということで取材をさせてもらいました。

37代目酪農学園大学熱気球愛好会代表 斎藤優衣さん

今回お話を伺ったのは、37代目代表で酪農学園大学環境共生学類3年生の斎藤優衣(さいとう ゆい)さんです。

宮城県出身の斎藤さんは高校生の頃から環境問題に関心があり、植物が好きで、特に森に関わるしごとを目指したい、ということで酪農学園大学に進学しました。

森を背負うように野幌森林公園に隣接している酪農学園大学は、斎藤さんにとってまさにザ・北海道という印象で、研究のフィールドが間近にある自然好きにはたまらない大学のようです。

入学前に見た酪農学園のパンフレットに写っていた熱気球の写真に魅せられ、熱気球愛好会に入ったそうです。

熱気球愛好会は現在、3年生8人、2年生6人、1年生1人の15人で活動しています。

同じく酪農学園大学3年生の廣村啓(ひろむら けい)さんと気球カルミア号の前で。

気球を手作り。生地をミシンで縫製。

実はこの気球、なんと手作りで作られています。

酪農学園大学の部室には、気球生地を縫製するためのミシンがあり、自分たちで生地を買って、裁断縫製を行い、気球を作っているんだそうです。

今回修理をする気球は「カルミア号」という花の名前をつけた気球で、初代の「誘われてトロピカルドリーミング号(STD)」から数えて7機目の気球になります。

今回の修理作業には1980年に愛好会を立ち上げた初代パイロットの片岡亨(かたおか とおる)さんも熱気球の修理のサポートに来ていました。

片岡さんがサークルを立ち上げた当初は一年間をアルバイトで資金づくりをしたそうです。

今回は熱気球のリップパネルと呼ばれる天井の蓋のような部分の閉開具合を調整する作業をするとのこと。

それでは、えみくるの体育館での修理の様子をどうぞ。

広々とした体育館。午前中貸し切りでも3,500円という気軽さで借りられます。 10人で借りればひとり350円。

気球を運び込むサークルのみなさん。

体育館に気球を広げていきます。広げる前の長い状態を気球業界では「へび」と呼ぶそうです。

送風機で空気を送り込み膨らませていきます。空気をはらむにつれて酪農学園大学のロゴが見え始めます。

えみくるの体育館をめいっぱい使って膨らむ気球・・の半球。 これでも半分の大きさ、本当に大きいですね。 人が乗るバスケット部分を入れるとおよそ縦20メートル×横16メートルあるそうです。

送風機側から見るとこんな感じ。中も相当広いのがわかります。

気球の中は、フォトジェニックなカラフル空間。インスタ映え間違いなし。

設計図を見ながら打ち合わせをするサークルのみなさん。左は初代パイロットの片岡さん。

リップパネルに繋がるラインを真剣な眼差しで調整する斎藤さん。

廃部の危機を乗り越えて

熱気球を飛ばすにはパイロットライセンスをもつパイロットが気球を運転する必要があり、パイロットライセンスをとるにはフライト実績やそれを重ねるための資金などもかかるため、学生にはなかなかなり手が難しい現状があるそうです。

また、大きな機材を運ぶための車の維持や移動費、保険代などの負担も厳しいものがあるそうです。

そのような状況の中で昨年パイロットがいなくなったことから、廃部を検討し、実際に部室の片付け作業なども行っていたとのこと。

廃部の危機について、OBOGに相談したところ、片岡さんをはじめいろんなOBOGの方が協力してくれることになり、存続が決まったとのことです。

今回も現役とOBOGがみんなで修理を行っていました。

屋外での機体確認作業


後日、修理ができているかどうかを確認するため、外で気球を膨らませる作業を行いました。

場所はサークルOBで新篠津村で農業をしている高橋一志(たかはしかずゆき)さんの畑です。新篠津村ICT農業研究会会長も務めている高橋さんは、GPS機能でトラクターを自動操縦するなどの先端農業にも取り組んでいます。

なんと気球の修理もドローンを飛ばし、上空からリップパネルの状態を確認するなどICT技術を気球にも存分に活かしています。

当日の気球の立ち上げから、リップパネルを引き込み空気を抜いて気球を萎ませるドローン映像がこちら。
気球ってこんな仕組みになっていたのですね。貴重な映像です。

熱気球の立ち上げ〜リップアウト空撮映像

OBOGの方もサークルの仲間として現役の熱気球愛好会を支えているんですね。

無事に浮かび上がった気球。一面真っ白な雪の中に浮かぶ様子はとても美しかったです。



束の間垣間見させていただいた熱気球の世界。

こんなすてきなスカイスポーツをしている学生サークルがあったとは。

興味を持たれた方は酪農学園大学熱気球愛好会、公式ページへどうぞ。

詳しくはこちら

酪農学園大学熱気球愛好会公式HP

酪農学園大学公式サークル紹介

江別市 都市と農村の交流センター「えみくる」

 

2017年にできたばかりで、多目的に使える体育館を備える江別市の都市と農村の交流センター「えみくる」
広くてきれいな体育館は気球の修理ではなくとも、いろんなことに使えそうですね。
電話 0113840285
住所 江別市美原1445番地


この記事を書いた人

らも
らも
江別歴8年。住むまちとしての江別のちょうど良さにはまりつつある30代。旨いものとお酒に吸い寄せられながら、成り行きで生きてます。旨いモノハンター、苦手なものはところてん。
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