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酪農学園大学学生がオリジナルパンを販売!

酪農学園大学の学生が、市内パン屋さんと協働開発したパンを江別蔦屋書店で販売するイベントが開かれました。

酪農学園大学マーケティング研修室が企画立ち上げの中心となり、有志の学生が実行委員会形式で作り上げたパン販売イベントです。

当日の様子

学生だけで作り上げた一日限りのパン屋さん。


市内パン屋さんと協働開発したパンを目当てに、お店は開店時から大賑わい。

赤ちゃんもパンのいい香りにほっこり。

酪農学園大学らしさ満点。牛柄のフルーツサンドも。

14人の学生がみんなで作り上げたイベント。メンバーを代表して食と健康学類2年生のおふたり、飛弾野 冬華さんと河江 玲奈さんに話を聞いてみました。

左から河江 玲奈さんと飛弾野 冬華さん。

学生生活4年間を江別で過ごすのに、江別がどんなまちか知らないのはもったいない。

まずはこのイベントへ参加したきっかけから聞いてみました。

河江さんは岩見沢から、飛弾野さんは深川から酪農学園大学へ通学しています。

遠くから江別の大学に通っていることもあり、学業とアルバイトをしていると終電の時間もあるため、江別のまちを楽しんだり知る機会がなかったそうです。

今回、学業の一環として、江別の飲食店とコラボし、江別市内でイベントを開催する機会を知り、4年間も大学に通うのにその土地を知らないのはもったいない、まちのことを知る良い機会かもしれない!との思いから体験型の学びができる今回の企画の実行委員会に入ったそうです。

はじめて江別のパン屋さんと向き合い、パンを作り上げる喜びを知りました。

今回の企画では、ベーカリーノイエ・piccoベーカリー・ブランジェールラパンの3店舗が協力しているのですが、ふたりはブランジェールラパンを担当。
ブランジェールラパンは8丁目通沿いの野幌公民館前にあるパン屋さん、お店の前を通るとパンを焼く良い匂いの漂うすてきなお店です。

パン屋さんのもともとのオリジナリティを活かしてもらいながら、自分たちの要望を組み込んでいただく過程が難しくもおもしろい経験になったそうです。

愛情を注いでパン屋さんと作ったパンを手にする河江さんと飛弾野さん。左からもりもりやさいパン(Picco Bakery)、グラタンデニッシュ(ベーカリー・ノイエ)、もうもうクリームパン(ブランジェール・ラパン)。

江別蔦屋書店で開催した理由とは

パン屋さんとのやりとりなどを重ね、少しづつ江別のことを知っていったという飛弾野さんと河江さん。
今度は自分たちが身近にありながらも知らなかった江別の美味しい魅力を自分たちと同じように江別のことを知らない市外の人に知ってもらいたいとの想いを強めていったそうです。
昨年秋にオープンしたばかりの江別蔦屋書店は市外の人たちもたくさん来店しており、今回の企画には絶好の場所だったそう。

江別蔦屋書店には、「食の棟」「知の棟」「暮らしの棟」をいうテーマごとに3つの棟があります。

パン販売の場所は、食の棟を見渡せる広いスペース、通称「キヨスク」。

玄関前のスペースにはたくさんの人が行き交います。

ふたりともインフルエンザに

大変だったことを伺うと顔を見合わせて笑いだしたふたり。


10月から準備を始め、協力していただけるパン屋さんを探し、何度も打ち合わせを重ねて準備をしていたところ、二人とも入れ違いにインフルエンザにかかってしまい、打ち合わせが全然できない期間があり、迫ってくるスケジュールにてんてこまいだったそうです。
テスト期間も重なっていたことで本当に大変だったそうです。

今、この場所にある縁を大事に。子どもたちにも楽しんでもらいたい。

当日は子ども向けのクイズ大会も開催。スケッチブックに「クイズ大会やりまーす!」の文字。行き交う親子連れに声を掛け、クイズ大会の案内をしていきます。

クイズ大会の会場は、食の棟の通称「キッチン」。本や食器に囲まれた景色の中に自然に溶け込むキッチン前でクイズ大会が開かれました。

当初は事前申込み制を予定していたのですが、なかなか思うように申込みが集まらず、柔軟に現場での運営をしたそう。
これが正解だったようです。たくさんのお子さんが来ていました。

毎年やきもの市のオープニングで倒すれんがドミノの数は何の数でしょう?というなかなか江別通な問題に子どもたちも頭を悩ませながら楽しんでいる様子。

江別を題材にしたクイズに自分たちのまちに興味をもってもらうきっかけになったかもしれません。

学生主体でつくりあげたイベント

今回の販売には先生がつくことはなく、販売に関わる全てを学生が行いました。

立ち寄ってくれるお客さんにしっかり向き合い、笑顔で注文に耳を傾けます。

会計もレジを使って自分たちで。

会計をしていた学生さんからは、自分たちで作ったパンを買っていただけるお客様と触れあえることが嬉しいですとのコメントも。

フライヤーや紙袋のデザインも自分たちで

こちらのフライヤーは4年生がデザインしたんですよ。と飛弾野さん。

フライヤーの裏には、協力してくれたパン屋さんへの愛情溢れる紹介文が。

 

デザインをした方がこちら、4年生の小幡さくらさん。

酪農学園大学といえば「牛」、そして今回のテーマ「パン」。食パンの中に牛を入れ込んだロゴを考案しました。

キッチンでは、パンを購入した方を対象にしたくじ引きも。

もちろん、商品は江別特産品。酪農学園大学グッズも嬉しいですね。

パンを入れる紙袋も自分たちでデザインを考えました。牛×食パンのロゴのワンポイントがすごくかわいい。

土地の縁を大切に

沖縄から酪農学園大学に入学した学生さんもいらっしゃり、北海道でびっくりしたことを聞いてみたところ、「冬に鼻から出る息が白いこと」とのこと。
大学入学というきっかけで、せっかく縁ができたまち。
北海道江別の冬、是非楽しんでくださいね。

江別市の人口は約12万人、その約1割、1万人ほどの学生が江別の大学に通っています。

せっかく縁のあったまち、通学だけで過ごすのはもったいない。
終始盛況だった今回のイベント。このような体験型の学びは、まちを知る機会にぴったりなのかもしれませんね。
江別って結構楽しいですよ。

この記事を書いた人

らも
江別に住んで9年。住むまちとしての江別のちょうど良さにはまりつつある30代。美味い食べ物とお酒に喜びながら、なりゆきとさすらいで今日も生きています。