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第19回江別市都市景観賞表彰式参加レポート【江別蔦屋書店・ドラマシアターどもⅣ・いこいのひろば】

江別の美しい景観を創り出している建物や、きれいな都市景観の維持・向上に努めている市民の活動などに対し、特に優れたものを表彰する都市景観賞の表彰式が12月19日に行われました。

表彰式には、受賞された物件を応募・推薦した市民にも案内があり、「江別蔦屋書店」と「いこいのひろば」を推薦した市民も受賞者とともに参加することができました。

「江別市都市景観賞」募集中!身近にある建造物や街を美しくする活動を応募してみよう【江別市】

江別市都市景観賞とは

1987年より始まり、今回で19回目となる江別市都市景観賞は、都市環境の向上と、都市景観に対する市民意識の高揚を図ることを目的に、美しい都市景観を作り出している建物や、都市景観の維持・向上に勤めている活動などを表彰するものです。

募集は3年ごとに行われていて、(今回は令和元年8月1日〜9月30日に募集していました)私たち市民が素敵だなと思う建物や身近な景色、景観を向上させる活動について、自薦、他薦は問わず応募できます。

市民などにより、応募・推薦された建築物や活動などは、江別市景観委員会により審査・選考され、江別市長により賞が決定されます。

建造物部門には16件、特別部門には11件。合計27件の応募があったそうです。→→→応募物件の紹介はこちら

三好昇市長は、「受賞された建物は、観光振興と美しいまちづくりの江別中心として重要な役割を担っていただいており、感謝しています。世界有数の原始林、石狩川などの豊かな自然とともに江別ならではの美しい景色を今後も創り出していってほしい」と述べられ、受賞者に表彰状と記念の楯を贈り表彰しました。

 

 

建造物部門

江別市の歴史・風土と調和した建築物、または建造物によって美しく魅力的な景観を創り出しているものを表彰します。

江別 蔦屋書店

江別蔦屋書店は、SPT・E・MAKIBA合同会社により、平成30年11月に開店した「食」「知」「暮らし」の3棟により構成される大型複合書店です。設計は「自然と共存できるコミュニティ」をテーマに、ヒココニシアーキテクチュア株式会社が担当し、江別産のれんがを使用しています。

建築主のSPT・E・MAKIBA合同会社 代表社員 パッシブホーム株式会社 職務執行者 川多弘也さんは、

「大変光栄です。地方創生、CO2削減を目的として、いかにCO2を削減できるかを考え、地元の資材をできるだけ使いました。特に「食の棟」の建物は、エネルギーを70%削減した最もCO2を削減している日本でもトップランナーの商業施設となっています。賞をいただいたことで、さらに自慢して全国各地、世界からも見学に来てもらえるようにしたいです。」と受賞の挨拶をされていました。

ドラマシアターどもⅣ

ドラマシアターどもⅣは、1922(大正11)年に野幌産れんがを使って、最初は江別郵便局として建築されました。その後は病院やライブハウスなどにも利用され、2006(平成18)年に劇団ドラマシアターども主宰の安念智康さんが取得され、現在は、劇団の拠点として、また喫茶店やギャラリーとして活用されています。

安念智康さんからは「90年以上、よく壊れずに現在地に建っていてエライ!建物は、人が入っていて、利用されてこそ生きるものなので、『利用している点が良い』ということを評価されたことを嬉しく思います。」と喜んでいらっしゃいました。

特別部門

持続性があり、江別市の歴史・風土が培ったものや個人・団体の活動、だれもができる身近な景観づくり、造形物や装飾などによって美しく魅力的な景観を創り出しているものを表彰します。

いこいのひろば(片山内科胃腸科医院)

片山内科胃腸科医院の看板を目印に駐車場に向かうと、美しく手入れされた広大な和風庭園が広がります。いこいの広場は、1999(平成11)年、「地域の方々にくつろぎと娯楽のスペースを提供したい」と自宅の庭を一般開放したのが始まりです。『オープンガーデン』の先駆けですね。庭園の木々は、退院された患者さんから譲り受けたものが大半で、庭の手入れや運営は、片山内科胃腸科医院の診療サービスの一環として、病院職員の皆さんによりボランティアで行われています。

授賞式には、医療法人社団 片山内科胃腸科医院 理事長片山吏司さんの代理として、次女さんが参加され、

「素晴らしい賞を頂き、父はすごく喜んでおります。江別で育って、江別の人達に支えられて、今の自分がある。庭を見てくつろいでもらうことで、感謝の気持ちを恩返ししていきたい。」と理事長の言葉を伝えてくれました。

関連記事:第19回江別市都市景観賞が決定!特別部門の「いこいのひろば」【江別市野幌代々木町】

総評

江別市景観委員会 委員長の北翔大学大学院教授 千里政文さんからは、

「江別蔦屋書店は、多くの人が集い、学び、情報を発信している江別にとって素晴らしい場所。ドラマシアターどもⅣは、元は江別郵便局であり、当時、郵便は情報を伝達する唯一の手段でした。現在は、芸術・文化を発信している「ども」は、過去の江別を象徴しながら今も輝いています。江別の過去と未来を象徴するような2つの建物を選出することができて、大変嬉しい。」

「いこいのひろばは、美しい日本庭園がボランティアによって整備され、一般に開放されているということに感動しました。もっと多くの人に知ってほしいという思いも込めて賞に選びました。」と評されました。

受賞した皆さんの喜びや嬉しさで、和やかなムードいっぱいの受賞式でした。建物が素晴らしいだけではなく、その建物を起点に江別のまちや地域を、もっと素晴らしいものにしていきたいという受賞者の皆さんの思いが伝わり、私も胸がいっぱいになりました。

最後に

最後に市職員の方から「推薦者の皆さんにも記念品があります」と声をかけていただき、青い紙袋を持ち帰りました。中には・・

「丹精込めて作った江別産の一輪挿し」が入っていました。思いがけなかったので、とても嬉しく家宝にしようと思いましたし、これからも江別のステキをたくさん見つけていきたいなと思いました。