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聖地【江別神社】ご神水が復活!内田悟宮司のまちへの想いと水晶のご利益の命の水[北海道江別市萩ケ岡]

江別神社にて、約50年ぶりに飲料水としても利用できる井戸「ご神水」が復活しました!先日行われた「江別神社ご神水復活工事竣工式」には、市民ブロガーズも参列させていただき、宮司からもたくさんのお話を伺うことができましたのでレポートいたします。

江別の水の歴史


江別で水道事業が本格化する昭和31年以前は、境内の井戸から湧き出る水を地域に供給していました。当時のご神水は「命の水」と呼ばれ、人々の生活を支え、地元の酒蔵が地酒「三和鶴」を醸造するのにも利用されていました。江別神社の境内は「江別水道の発祥の地」と言われましたが、水道事業が進むにつれ、ご神水の利用が減り徐々に井戸も枯れ、昭和35年頃利用が廃止されてしまいました。

江別市は、この4年間で二度の大規模断水がありました。昨年の胆振東部地震は記憶に新しく、水の有難さを再認識する経験でした。断水に心を痛められた宮司が「ご神水を復活させ、災害時に地域の人に水を提供できるようにしたい」と英断され、今年4月の江別神社総代会にて宮司より提案があり、承認され、工事の実施が決まりました。6月9日に起工式が行われ、翌日より「さく井工事」が開始されました。

宮司は「我が人生最後の勝負」と並々ならぬ覚悟を決められたこと、緊張と重圧の日々を送られていた心のうちも正直に江別神社のFacebookなどに書き綴っていらっしゃいました。

宮司が子ども頃には、江別神社の山に子ども達が集まって遊び、境内の井戸の水をいつも飲んでいたので、地下に水があることは確信されていたそうです。ところが、工事を請けられた(株)有我工業所 代表取締役有我氏によると「飲料水の井戸を掘り当てるのが一番難しい工事なのですが、宮司の強い想いに心を打たれてお引き受けした」とのこと。

井戸のポイントを決める際に、最初に会社が提案したポイントより、数メートルずらした場所を宮司が指定され、それこそが神の思し召しであり、偶然にも二つの水脈が重なるポイントであったそうです。

ここは1日に250トンもの水量があり、ポリ容器に換算すると1万3千戸分にもなるという水量です。地盤は固く、もし仮に震度7の地震があっても井戸は守られ、水を汲み上げることが可能だそうです。

緊急災害時に電源を喪失しても水を汲み出すことができるようにステンレス製完全密閉型の手汲みポンプも設置され、万が一の断水の事態にも備えてくださいました。

こちらも宮司のアイデアで、ポンプの動きが見えるように周りはアクリル板で囲みました。

私も体験させていただきましたが、女性でもお子さんの力でも手押しができます。この井戸は、江別市より、災害協力井戸登録の通知も受け、竣工式にて登録決定通知書伝達が行われました。

江別市副市長からも「江別のまちの安心安全を守る「ご神水」であり、本当にありがたく感謝しきれないくらいです」との感謝の言葉がありました。

ご神水の水質と水晶のご利益

江別の内陸古砂丘は、約4万年から3万年前頃における支笏湖火山の大噴火により噴出した火山灰層が降り積もって形成されました。粘土のほかに軽石や火山灰が多く含まれた土地です。地下180mまで掘削し、深さ154m〜169mの間で取水しています。

貴重な資料を拝見させてもらえたのですが、この深さの地層には、太古の昔、この土地が海底にあった名残が残されており、水と貝殻と砂、そして水晶と紫水晶(アメジスト)が蓄えられた場所であるとのこと。

そこで濾過され汲み上げられた「ご神水」は、世界で最も厳しいと言われている日本の水道法に則った51項目の水質検査すべてに合格し、ペーハー値7.9、硬度61の弱アルカリ性軟水と評価をされています。

竣工式にて、乾杯の際に「ご神水」をいただきましたが、のどごしがまろやかでほんのりと甘く感じるような清らかな美味しさがありました。

 

水晶について調べたところ、古来よりどこの国でも「神聖な石」として重宝され、萩ヶ岡(神社山)の古砂丘は縄文時代より人が住み営みがあり、聖地として崇められていた場所であり、本当に何かしらのパワーと神聖さがある場所であると感じました。宝石としての水晶は「邪気払いの石」「幸運を招く石」「心の安心を守る石」として世界中で愛されています。

もとより、江別神社は江別のまちや人の心の拠り所であり、江別の守り神として市民に愛されていましたが、「ご神水」は新たな江別の宝となり、このような素晴らしい神社が江別にあることは誇りであると、ますますありがたく敬う気持ちでいっぱいになりした。

北海道内において、江別神社の「ご神水」は4箇所目のご神水だそうです。

境内の狛犬とご神木の間に「ご神水」があります。

平日の日中は、拝殿の横に作られた取水場で参拝者は「ご神水」を無料で汲むことができます。
※ご利用は、平日の午前9時〜午後4時まで、冬季には時間変更になる可能性もあります※

 

宮司は、「ご神水」を有機的に利用いただくことで「まちづくり、まちおこし」に役立てるのではないかと仰い、すでに江別市内のやま六寿司が「ご神水」でご飯を炊いたりと利用されており、お客様からの評判も上々だそうです。

実際に、ご神水を利用した飲み物をいただいた感想ですが、

ご神水で点てていただいた抹茶もまろやかで奥深い味わいで、大変美味しゅうございました!

お馴染みの ノースライブコーヒー もご神水で淹れると、いつもと味わいが違うような・・・実際に、同じ豆を使っても水が違うと全然風味が違ってくるそうです。甘みが増したようで、とっても美味しかったです!!

宮司は「ご神水の飲食店のまち江別」となれば地域活性につながると、素敵なアイデアをお話くださいました。複数の飲食店から「ご神水を使わせてほしい」と依頼がきているそうですよ。

「ご神水で江別地区をまた元気にしたい」と宮司。ご神水を復活させたいとの強い想いに、自然の神様が「水」の恵みを与えてくれたように、まちに対する宮司の熱い想いも、きっと神様に届き、江別地区の賑わいが復活し、江別市がますます発展するだろうと思いました。

 

御朱印の新しい印鑑

さて竣工式では、明治44年創業の山田印章印刷の印章彫刻技能士・山田 誠氏より、ご神水復活を記したデザインの伝統の篆刻台を使った手彫りの印鑑が、サプライズで奉納されるシーンもございました。

先にゴム印は完成しておりましたが、竣工式に間に合うようにと山田氏が密かに手作業による彫刻をされていたことを宮司は知らず、また手彫りの大変さを知っているだけに、思いがけない手彫りの逸品に感激されていました。

「郷土の銘水 江別神社ご神水」の文字は宮司の直筆であり、ご神木の松の木は宮司の奥様がデザインされたもの。ご神水を汲み出すポンプの下に流れる水は、よく見ると「江」とデザインされています。

そして、江別市民ブロガーズを読んでくれた方に丸秘の御朱印情報なのですが、

江別神社には、山田氏が先代の宮司に依頼され掘ったという古代文字の印鑑もあり、この「幻の印鑑」の御朱印も特別にいただける時もあるとか。。。。この、印鑑は山田氏にとっても大変思い入れのある貴重なものだそうです。

実際に参拝されて宮司にお尋ねくださいね。

 

江別神社の由緒・祭神・参拝時間・アクセス

【由緒】
明治18年北海道開拓の為、熊本県より入植した屯田兵の守護神として江別市飛鳥山の地に建立。次いで明治24年出雲大社より大国主大神を奉戴、明治28年に現在の萩ヶ岡に遷座。大正4年、大正天皇御即位の大典記念事業として社殿、社務所を造営し、この機に神宮より天照大神を奉戴、主祭神として祀った。大正6年6月7日内務大臣より神社創立の認可を受け、次いで同年6月30日付で村社に列し、大正15年5月12日郷社に昇格した。戦後、神道指令に基き宗教法人江別神社として新発足し昭和59年、御鎮座百年記念事業として現在の社殿を造営。
〜北海道神社庁サイトより〜

 

【祭神】
天照大神(あまてらすおおかみ)
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
加藤清正公(かとうきよまさこう)

【参拝時間】
江別神社社務所取り扱い時間 8:30 〜 17:00 ※時間の変更、休業日あり、ご了承ください※
ご神水汲み取り可能時間 平日 9:00 〜 16:00 ※冬季間には変更の可能性もあります※

【所在地】
〒067-0071 江別市萩ケ岡1番地1
TEL 011-382-2201
FAX 011-382-0266