モミジもイチョウも葉を落とし、街はすっかり殺風景になったのかとおもいきや、その分、建物などの構造物が目に飛び込んできます。ついふらりと訪れた江別市大麻地区で、思わず「団地萌え」に目覚めてしまいました。
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高度経済成長の象徴ともいえるノスタルジックなたたずまいが写真愛好家らに人気のテーマ「団地萌え」。
何でも「萌え」をつけりゃあいいってもんじゃありませんが、Wikipediaで「団地」を調べると「団地を含む言葉」として、ちゃんと「団地族」、「団地妻」、「団地構成」、「団地萌」の4つが記載されているのです。
ところで、「団地妻」ってのは、いわゆる「有閑マダム」のことで、お金と時間に余裕があり優雅に暮らしているニュータウンのご婦人のことで、こんな言葉が出てきたことからして、大麻団地も憧れのニュータウンだったのでしょう。
昭和39年12月に第1期276戸が入居してはじまった大麻の団地の歴史。昭和43年には大麻団地の人口は1万人を超え、昭和52年の大麻各町(文京台は含まず)の人口の合計は26,000人を超えました。
自転車のカゴにテニスラケットを入れたご婦人が、白いスカートをヒラヒラさせながら交差点を行き交う平日の昼下がり。江別市大麻は、まさに憧れのニュータウンだったのです。
さて、JR大麻駅から徒歩で2番通り方面を目指すと、なんともかわいらしいキノコのような団地に出会います。
UR都市機構大麻中町団地です。大麻の団地の中でも独特の風貌の団地です。
こちらは、道営住宅の大麻中町団地。
道営住宅大麻宮町団地。青空に映える色白の煙突がさわやかです。
2番通り沿いの大麻東町団地は、比較的最近に化粧直ししたようで、凛とした佇まいが気持ちよいです。
UR都市機構大麻園町団地・・・と思われます。たくさん写真を撮ったので混乱気味の筆者です。2色のコーディネイトがオシャレですね。
道営住宅大麻南樹町団地は、新しい棟は、ご覧のとおり煉瓦の壁がとても美しいんです。古い棟も残っており・・・
ほんのりピンク色の照れ屋さん。
大麻地区には、このほか、UR都市機構大麻宮町団地、道営住宅大麻西町団地、道営住宅大麻サンゴールドヴィラ、それに民間企業等の社員寮などの団地があります。
近隣の札幌市厚別区には「もみじ台団地」なんてのもあり、この界隈は「団地萌え」の宝庫なんですね~。
<グーグルマップのストリートビューより>
そんな大麻地区ですが、戸建て住宅は1区画あたりの敷地が広いものが多く、庭の面積が確保できるからなのか、住宅街は緑にあふれています。
<グーグルマップのストリートビューより>
江別市の大麻地区では、高齢化にともない管理できなくなった戸建住宅に若い世代に住んでもらうなどのいわゆる「住み替え」を進めて、多様な世代が暮らす活気のあるまちを目指しています。
そんな「住み替え」を支援するサイト「LET‘S SUMIKAE」は、今年に設置されたばかりの新しいWEBサイトですが、江別市地域おこし協力隊の「はた&ぽんコンビ」による“まちあるきレポート”や“イベント情報”などもあり、住み替えを検討していない方も楽しめるサイトです。
まちを歩けば、歩いた分だけ、新しい発見があり、愛着が生まれます。「団地萌え」をきっかけに、このまちを知っていただければ嬉しいです。