現在、札幌市中央区の道庁赤れんが庁舎内にある北海道立文書館が、江別市が誇る文教地区「文京台」に移転、新築されると、2017年2月22日付の北海道新聞朝刊で報じられました。
北海道新聞によると、道庁赤れんが庁舎では、レストランや催事場などを新設する改修工事が予定されており、これにより手狭になることから、北海道では10億円の費用をかけて、文書館を江別市文京台東町の道立図書館の敷地内に移転、新築する予定とのことです。
北海道立文書館が移転、新築される文京台地区は、酪農学園大学、札幌学院大学、北翔大学を有し、前述の道立図書館がある文教地区。道立埋蔵文化財センターや、野幌森林公園の入り口には「自然ふれあい交流館」もあります。
実は、あまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、大学の他に、「食品加工研究センター」、「JAカレッジ」、「道立教育研究所」という公共性の高い研究・教育施設もあるのです。
さて、北海道立文書館とは、北海道の歴史に関する文書や記録などを収集・保存し公開している施設で、1985(昭和60)年に設置された北海道立の施設です。
現在、道庁赤れんが庁舎の1階と地下1階に閲覧室や展示室や書庫などがあるほか、資料の一部は道庁本庁舎にも置いているとのことです。
<下記>Twitterより 現在、文書館がある道庁赤れんが庁舎
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— Maeda, Rai-chan (@rai_chee) 2016年12月24日
昭和42年に江別市に移転してきた北海道立図書館は、道内の図書館網のセンター的な役割を持つほか、「北方資料室」として、道内の各地域の様々な刊行物を北方資料として収集しており、江戸時代の古地図や旧樺太・千島に関する貴重な歴史資料を保有しています。
幕末以降の北海道関連の公文書や、歴史に関する私文書、図書など23万点以上を所蔵している北海道立文書館が、北海道立図書館に隣接することで、このような資料に興味のある方々にとっての利便性がうんと高くなりますね。
新しい道立文書館建設の着工は2018年度で、完成するのは2019年度とのこと。まだ少し先のことですが、文京台エリアの文教地区としての価値が一層アップするほか、大学4つを有する「大学のまち」としての江別市の教育環境が改めて評価されることが期待され、とてもうれしいですね。